オーガニックのマテ茶ができるまで|原産国パラグアイにて

オーガニックのマテ茶は、パラグアイの豊かな自然と長い年月をかけて丁寧に作られています。紅茶や緑茶といった他のお茶とは異なった特殊な製造プロセスを経て製品となります。そんなマテ茶の一粒の種が発芽し、成長して、風味豊かな茶葉として出荷されるまでの工程をご紹介します。Pajaritoの農園はマテの種から収穫・出荷まで、すべてのプロセスを担っています。

①種まき〜発芽

収穫された種は3日間、水につけられ種子の周囲を覆っているゼラチン状の殻を溶かします。マテ茶の種は自力では発芽することはなく、自然界ではオオハシやツグミといった鳥が実を食べ、胃液によって周囲の殻が溶かされ、その結果フンとして土壌にかえった種が発芽します。
3日間水につけられ殻がなくなった種を、次に天日干しで乾燥させ、その後専用のプランターに植えられます。発芽までは平均4ヶ月を要し、発芽率は約25%です。

 

②苗木〜収穫

発芽したものは、ひとつずつ個別の小さい鉢に移されます。ここで1年間管理されたのち、品質の良いものが選別され農園へ移植されます。
農園に移植後、5年目以降にようやく茶葉の収穫を行うことができ、収穫は南半球の冬季にあたる4月中旬から8月頃まで毎年行われます。
毎年剪定が行われ、農園の木は2〜6m程度の高さを維持されますが、自然のものは10~30mまで育ちます。

③乾燥

収穫された葉はサペカードと呼ばれる、直火にかけて乾燥させるプロセスに入ります。ここで茶葉の20%の水分が無くなります。続けてヒータによる乾熱によって茶葉を20~24時間さらに乾燥させます。おおよそ100kgの茶葉が水分の蒸発によって33kgになります。

④熟成〜出荷

乾燥させた茶葉を細かく粉砕して、麻袋に入れた後、専用の貯蔵庫で2年間熟成させます。熟成させることによって、香りや風味が生まれます。
熟成後、貯蔵庫から出された茶葉はパッケージに梱包され出荷されます。
こうして、多くの工程と時間を経て届けられるオーガニックのマテ茶は、自然の恩恵を受けた一杯として、多くの人に楽しまれています。パラグアイの豊かな自然の中で育まれ、伝統とこだわりが詰まったこのマテ茶は、栽培の各工程で品質がしっかりと管理されています。このようにオーガニックなマテ茶は自然の恩恵を感じながらゆっくりと味わえる魅力が詰まっています。

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