マテ茶はパラグアイ、アルゼンチンをはじめとする南米諸国で親しまれている伝統的な飲み物で、多くの健康効果が期待されています。豊富なポリフェノール抗酸化作用やカフェインによる覚醒効果、ダイエット効果などが報告されており、世界的にも人気が高まっています。しかし、一方で過剰摂取による副作用や健康リスクが指摘されることもあります。また、マテ茶の成分に発がん性リスクがあるといった誤った情報も流れています。
今回は、マテ茶の副作用や正しい飲み方について詳しく解説し、健康的に楽しむためのポイントをご紹介します。
1. マテ茶とは?
マテ茶は、マテ(学名:Ilex paraguariensis)の葉を乾燥・粉砕して作られるお茶です。主に南米のアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルなどで広く飲まれています。コーヒー、紅茶に並ぶ世界三大飲料と言われ、これらの国では非常にポピュラーな飲み物で、生活に根付いているソウルドリンクと言えます。
マテ茶には以下のような栄養成分が含まれています。
・ポリフェノール:抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ。
・カフェイン:覚醒作用があり、集中力やエネルギーを高める。
・ビタミンA、C、E:免疫力を高め、健康な皮膚や細胞を維持する。
・ビタミンB1、B2、K:エネルギー代謝を助け、体調を整える。
・カリウム:体内の水分バランスを調整し、血圧を安定させる。
・マグネシウム:筋肉の動きをサポートし、リラックス効果をもたらす。
・亜鉛:免疫機能を高め、健康的な髪や肌を維持する。
・カロテン:抗酸化作用があり、視力や皮膚の健康をサポートする。
・鉄:赤血球の生成を助け、貧血を予防する。
これらの成分により、抗酸化作用、抗糖尿病作用、体脂肪燃焼効果などが期待されています。
2. マテ茶の主な効能
マテ茶には以下のような健康効果が期待されています。
・抗酸化作用
マテ茶に含まれるポリフェノールは、活性酸素を抑え、細胞の老化を防ぐ働きがあります。これにより、肌の健康維持や生活習慣病の予防に役立ちます。
・エネルギー補給と集中力向上
カフェインが含まれているため、コーヒーや緑茶と同じように覚醒作用があり、集中力や持久力の向上が期待できます。
・代謝促進とダイエット効果
ビタミンB群が豊富に含まれており、エネルギー代謝を活発にすることで、ダイエットをサポートします。
・ 消化促進
マテ茶は胃腸の働きを活発にし、食物繊維を多く含むため、食後に飲むことで消化を助ける効果が期待できます。
3. マテ茶の副作用とは?
マテ茶には多くの健康メリットがありますが、適量を超えて摂取すると副作用が現れる可能性があります。特にカフェインの影響には注意が必要です。
・睡眠障害(不眠)
マテ茶にはカフェインが含まれているため、寝る前に飲むと睡眠の質を下げる可能性があります。コーヒーのカフェインと異なりゆっくり長く持続し刺激は少ないと言われていますが、カフェインに敏感な人は、夕方以降の摂取を避けたほうがよいでしょう。
・胃の不調
カフェインやポリフェノールの刺激作用により、胃が弱い人は胃痛や胃もたれを感じることがあります。胃痛を感じる場合、空腹時の摂取は避け、食後に飲むことをおすすめします。
・動悸や心拍数の増加
カフェインは心臓を刺激し、心拍数を上げる作用があります。過剰に摂取すると動悸や不整脈を引き起こす可能性があるため、特に心疾患のある人は注意が必要です。
・不安感や神経過敏
マテ茶のカフェインによって、神経が過敏になり、不安感や落ち着かない気分を引き起こすことがあります。特にストレスを感じやすい人は、摂取量を調整することが大切です。
・特定の疾患を持つ人への注意点
以下のような疾患を持つ人は、マテ茶の摂取を控えるか、医師に相談することをおすすめします。
- 緑内障:眼圧を上げる可能性がある。
- 心疾患:カフェインの影響で症状が悪化する可能性がある。
4. 発がんリスクの可能性はあるのか?
マテ茶を飲み続けると発がん性リスクを高めるといった間違った情報がながれていることがあります。ただし一部の研究では、1日1リットル以上のマテ茶を長期間飲み続けると、口腔がん、食道がん、咽頭がんのリスクが上がる可能性があると報告されています。これは、マテ茶を高温で飲む習慣が影響していると考えられています。高温の飲み物が粘膜を傷つけることで、発がんリスクが高まる可能性が指摘されています。なのでマテ茶を飲みすぎること自体に発がん性リスクはありません。マテ茶は65℃〜75℃で飲むのが適温です。それ以上の高温で飲むのは避けましょう。
5. マテ茶の適切な飲み方
マテ茶を健康的に楽しむためには、適量を守ることが重要です。
・1日の摂取量を調整する
健康的な範囲でマテ茶を楽しむためには、1日500ml〜750ml(約2〜3杯)を目安にするとよいでしょう。
・高温ではなく適温で飲む
マテ茶を熱すぎる温度(75℃以上)で飲むと、口腔や食道を傷つける可能性があります。適温(65〜70℃程度)で楽しむようにしましょう。
・空腹時を避ける
空腹時にマテ茶を飲むと、胃に負担がかかることがあります。食後に飲むことで、消化を助けながらリスクを抑えることができます。
・薄くして飲む
カフェインに敏感な人は、1杯に使う茶葉の量を減らして薄く飲みましょう。またはマテのカップとボンビージャを使わずに茶漉しで薄く淹れたマテ茶を飲みましょう。
・妊娠中・授乳中の方は避ける
妊婦さんや授乳中の方は、カフェインの影響を受けやすいため、控えることをおすすめします。
6. まとめ
マテ茶は適切に摂取すれば、多くの健康効果が期待できる飲み物ですが、過剰に飲むことで副作用や健康リスクが生じることもあります。
健康的に楽しむためには、
- 1日の適量を守る(500ml〜750ml)
- 熱すぎる温度で飲まない
- 空腹時を避ける
- 疾患を持っている場合は医師に相談する
- 妊娠中・授乳中の方は避ける
といった点を意識することが大切です。
適切な飲み方を守れば、マテ茶は日々の健康維持に役立つ素晴らしい飲み物です。ぜひ、あなたのライフスタイルに取り入れてみてください!
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