近年、日本でも健康志向が高まり、お茶の健康効果に注目する人が増えています。その中でも、南米原産の「マテ茶」は、「飲むサラダ」とも呼ばれるほど豊富な栄養素を含み、健康飲料として人気が高まっています。
一方で、日本人の約2人に1人が高血圧予備軍または高血圧と診断されており、生活習慣の改善が求められています。「マテ茶は高血圧に効果があるのか?」「血圧を下げる成分が含まれているのか?」など興味はありませんか?
そこで本記事では、高血圧の基礎知識とともに、マテ茶に含まれる成分が血圧にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。
1. 高血圧とは? お茶は血圧を下げるのか?
高血圧とは?
高血圧とは、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態を指します。一般的に、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上の状態が「高血圧」と診断されます。
高血圧は、初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないまま進行してしまうことが多いのが特徴です。しかし、放置すると 動脈硬化や脳卒中、心疾患などのリスク が高まるため、日頃からの予防と管理が重要になります。
高血圧の主な原因
高血圧の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が関係しています。
- 塩分の摂りすぎ(ナトリウムが体内に水分を溜め込み、血圧が上昇)
- 運動不足(血管の柔軟性が低下し、血流が悪化)
- ストレス(交感神経が過剰に働き、血圧が上がる)
- 遺伝的要因(家族に高血圧の人が多い場合、発症リスクが高い)
では、普段の飲み物である「お茶」には、高血圧の改善や予防に役立つ成分が含まれているのでしょうか?
緑茶や紅茶には血圧を下げる効果があるのか?
一般的に「お茶」といえば 緑茶・紅茶・ウーロン茶 などが挙げられますが、これらに含まれる成分の中には 血圧を下げる可能性があるもの もあります。
緑茶の血圧への影響
- カテキン(ポリフェノールの一種)には、血管を広げる作用があるため、血圧の低下に貢献するとされています。
- L-テアニン(アミノ酸の一種)にはリラックス効果があり、ストレスによる血圧の上昇を抑える働きが期待されています。
- ただし、緑茶には カフェイン も含まれており、飲みすぎると一時的に血圧が上昇することがあるため、適量を意識することが大切です。
紅茶やウーロン茶の血圧への影響
- 紅茶 や ウーロン茶 にもポリフェノールが含まれており、抗酸化作用を通じて血管の健康を保つ働きがあるとされています。
- ただし、これらもカフェインを含むため、過剰摂取には注意が必要です。
このように、緑茶や紅茶には 血圧を下げる可能性のある成分が含まれている ものの、カフェインによる影響もあるため、「飲み方」に気をつける必要があります。
では、マテ茶の場合はどうでしょうか? 次の章では、マテ茶に含まれる成分が高血圧にどのような影響を与えるのかを詳しく見ていきます。
2. マテ茶に含まれる成分と高血圧への影響
マテ茶は「飲むサラダ」とも称されるほど豊富な栄養素を含み、健康維持に役立つ飲み物です。特に、 血圧の調整に関わる可能性のある成分 が多く含まれています。ここでは、それぞれの成分が血圧にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。
ポリフェノール:抗酸化作用で血管を守る
マテ茶には クロロゲン酸 や ケルセチン などの ポリフェノール が豊富に含まれています。これらは強力な抗酸化作用を持ち、血管の健康を維持するのに役立ちます。
- 動脈硬化の予防 :ポリフェノールは 血管の酸化ストレスを軽減 し、血管を柔軟に保つことで血圧の安定に寄与します。
- 血圧の調整 :クロロゲン酸は血糖値の調整に関与するとともに、 血管の拡張を助け、血圧を下げる作用 があると考えられています。
- 血液の流れをスムーズにする :ポリフェノールには血流を改善する作用があり、血圧の過度な上昇を抑える効果が期待されます。
🔹 ポイント:抗酸化作用による血管の保護が、長期的な血圧管理に役立つ可能性がある。
カリウム:ナトリウムを排出し血圧を下げる
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧の予防・改善に役立つ ことで知られています。
- 日本人の食生活では 塩分(ナトリウム)の摂取量が多くなりがち ですが、カリウムはナトリウムとバランスをとることで、 血圧を下げる働き をします。
- カリウムが不足すると、体内にナトリウムが蓄積しやすくなり、血圧が上がる原因 になります。
- 野菜不足の人や、塩分を多く摂る人には、カリウムを豊富に含むマテ茶が適している可能性がある でしょう。
🔹 ポイント:カリウムが塩分の排出を助けることで、血圧の上昇を抑える働きが期待される。
サポニン:血管の健康維持とコレステロールの抑制
マテ茶に含まれる サポニン には、 コレステロールを抑える作用 があり、血管の健康をサポートするとされています。
- 血管の弾力を保つ :サポニンは 血管の炎症を抑え 、動脈硬化の進行を遅らせる可能性があります。
- 悪玉コレステロール(LDL)の低下 :血管内の脂肪の蓄積を防ぐことで、 血流をスムーズにし、血圧の上昇を防ぐ 働きが期待されます。
- 利尿作用があるため、余分な水分の排出を促し、むくみを軽減 する効果も考えられます。
🔹 ポイント:サポニンは血管の健康を維持し、血圧上昇のリスクを軽減する可能性がある。
テオブロミン:血管を広げる働きがある
マテ茶には テオブロミン という成分が含まれており、これはカカオにも多く含まれる成分です。
- 血管拡張作用 :テオブロミンは 血管を広げる働き を持ち、血圧の低下を助ける可能性があります。
- リラックス効果 :テオブロミンには緩やかな覚醒作用があり、 ストレスによる血圧の上昇を抑えることが期待されます。
- カフェインよりも穏やかな作用 を持ち、副作用が少ないとされるため、日常的に摂取しやすいのもメリットです。
🔹 ポイント:血管を広げ、リラックス効果をもたらすことで、血圧を安定させる働きが期待される。
カフェイン:一時的に血圧を上昇させる可能性も
マテ茶には カフェイン も含まれており、これは覚醒作用を持つことで知られています。
- 交感神経を刺激し、一時的に血圧が上がる ことがあるため、 カフェインに敏感な人は注意 が必要です。
- ただし、 マテ茶のカフェイン量はコーヒーよりも少なく、影響は比較的穏やか です。
- テオブロミンやポリフェノールとの相互作用で、 緑茶やコーヒーよりも血圧への影響はマイルド であるとも言われています。
🔹 ポイント:カフェインの影響は個人差があり、多量摂取を避けるのがベター。
利尿作用による血圧低下
マテ茶には 利尿作用 があるため、体内の余分な水分を排出し、血圧を下げる可能性があります。
- 体内の余分な水分が排出されることで、血管への圧力が軽減し、血圧低下につながる可能性がある。
- 特に 冷たいマテ茶(テレレ) は、南米では暑い気候の中で 体内の水分調整を助ける飲み物 として親しまれています。
3. マテ茶の飲み方と注意点
マテ茶には高血圧のリスクを低減する可能性のある成分が含まれている一方、カフェインの影響など 飲み方によっては血圧に負担をかける可能性 もあります。特に高血圧の方は、適切な飲み方を意識することが大切です。ここでは、高血圧の方がマテ茶を飲む際のポイントと注意点について詳しく解説します。
高血圧の人がマテ茶を飲む際のポイント
適量を守る(1日1〜2杯程度)
マテ茶は健康に良い成分を含みますが、 過剰に摂取するとカフェインの影響で一時的に血圧が上昇する可能性があります。特に 1日に何杯も飲む習慣がある人は、一度摂取量を見直す のがよいでしょう。
おすすめの飲み方
- 1日1〜2杯(300〜500ml程度) を目安にする
- カフェインの摂取を抑えるため、 午後遅い時間や就寝前の摂取は控える
ノンカフェインの飲み方(冷たいテレレや薄めに淹れる)
マテ茶のカフェインを抑えたい場合は、以下の方法を試すのがおすすめです。
-
テレレ(冷たいマテ茶)を飲む
- カフェインの抽出量を減らせるため、 カフェインの影響を抑えながらマテ茶の栄養を摂取できる 。
- 暑い季節には 氷を入れて、ゆっくりと時間をかけて飲むのも◎ 。
-
薄めに淹れる(マテ茶を長めに抽出する)
- お湯の温度を低め(60〜70℃)にすると、カフェインの抽出量が抑えられる 。
- 一度に たくさんの茶葉を使わず、少量の茶葉で何回かに分けて飲む のも良い方法。
4. まとめ
このように、マテ茶には 血圧を下げる可能性のある成分(ポリフェノール、カリウム、サポニン、テオブロミン) が豊富に含まれています。一方で、 カフェインが含まれるため、飲み方によっては血圧を一時的に上昇させることもある ため、注意が必要です。
マテ茶で気軽に高血圧予防、はじめませんか?
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